みなさんは、どんなことに喜びを感じて生きていますか?わたしは、ツタや紅葉が赤いと嬉しいですし、毎日の塩麹かきまぜタイム(育成中)に至っては、喜びが増殖します。毎日の小さな喜びを、暮らしの下ごしらえとして、大切にしています。
驚きを喜びに変換する仕組みを内蔵していると、心身はただ脆くなります。ダメージを積極的に受けに行き、心身が弱るのは当然でしょう。
ダメージを受け続ける暮らしは、わたしたちからあらゆる基礎を、音もなく奪います。例えば、料理の際、下ごしらえという基礎を省くようになります。それどころか、下ごしらえを応用だと思い込んだりします。
下ごしらえを省く、即ち基礎を軽んじるほど、体裁のいいものに丸め込まれます。たまから、質を見抜けない自分と、事あるごとに直面します。だから、自分を信じられなくなります。形のいいものに喜び、形は悪くとも質がずば抜けていいものは、スルーしてしまうから、心身が気持ちいい人間関係はつくれません。
質を見るほど、下ごしらえの30秒を優先しないといけないと、理解できます。仕事の下ごしらえをするほど、休めます。育児の下ごしらえをするほど、毎日の小さな喜びに溢れます。
これらは、すべて循環しています。そして、どうしようもない中を健全に探求しつづける人は、おしなべて、人生の下ごしらえをし、毎日の小さな喜びを大切にしています。そうあると、どんなに辛くとも、心は折れないのです。