土に近い暮らしへ、家族を誘う。

庭付き一軒家や森の側に住みたいのに、畑を始めたいのに、今すぐ始められない事情がある場合、一緒に住むご家族やパートナーをそちらに誘い、あなたの望む世界の入り口を味わってもらうといいでしょう。

入り口として良く提案するのは、以下三つです。一つ目は、切り花より木の枝を、花瓶に生けることです。木の枝の方がより「土」を意識させます。それが庭木として植わっているような木であるなら、なおいいです。つまり、ウンベラータのようなおしゃれ観葉植物より、ネコヤナギの枝や沈丁花の枝を選びましょう。

二つ目は、焼き物の器を増やしていくことです。引っ越し等の決断をするのは大人ですから、まずは大人が使う分から増やしていきます。お酒が好きなパートナーならおちょこを、カレーが好きな方ならカレー皿を、焼き物にしていきます。「なんかこれ使うと、よりおいしい」なんて言い始めたら、うまく誘えているでしょう。

三つめは、1か月以上持つ保存食を、食卓に増やすことです。「保存食=手間がかかる」イメージの方もいらっしゃるかもしれませんが、ピクルスやジャムなら、20分もかからずにできます。一番好きなものから、作ってみるといいでしょう。冷蔵庫に何もないと「じゃあ外食で」となりやすいかもしれませんが、保存食がいくつかあれば「じゃあ、これとこれでちゃちゃっと作ろう」と、手作りへ導かれやすくもなります。頂いている全員の味覚が、健やかなものに戻っていきやすいでしょう。

その上で、プランターで薬味やハーブを育てて、一番皆さんの考える世界から遠いところにいるファミリーメンバーに「ちょっとあれ摘んできて」と、都度お願いしていくといいでしょう。地道にすることの底力を、信じてくださいね!