静かに過ごす ≠ 本や映画を見る

とうとう、わたしの描いていたラップ置きが形になったものに、出会えました。おはようございます。吉野実岐子です。

静かに過ごすというと、一日中家にいて書き物をしていたり、本を読んでいたり、家の中での片づけを思い浮かべる方がいます。静かに過ごすとは、行動範囲が狭いとか、手足を動かす頻度が低いということではないのです。

気持ちのアップダウンが自然と消えて、全身を感じられて、足裏が地面にぺったりついたり、寝転べば背中がぺったり床についたりと、身体から不自然な緊張が抜けていく状態が、静かに過ごすと得られる状態です。

そのためには、脳など内臓も静かに過ごしている必要があります。書き物をしていれば、脳や腸などは必死で考えているし、もちろん腕も動かし、長時間になれば背中が緊張してくる人も多いでしょう。本を読んでいると、目や頭が疲れるし、家の中の片づけはかなり身体の色々な場所を使うでしょう。「これが終わってから」と喉の渇きやお手洗いも後回しにして、片づけが人生の一大事であるかのように振る舞うのは、不自然なことです。

そうなると「じゃあ、どうしたら、静かに過ごせるの?」と、うわぁっと焦って、誰かになだれ込む人がいます。自分のない人、何かに依存している人はそうなります。そうなる前に「静かに過ごすとはどういう状態か」という問いを持ち、すぐに答えを出すのではなく、しばらく問いを持って「これは違うな」「これは近いけれどイコールではないな」などと、ゆったりと答えを探すようにしましょう。そうすると「静かに過ごすとはどういう状態か」という問いの答えも、波に洗われた貝のように、自然と表れてくるでしょう。