化学や物理という、日常的なこと。

メルマガにも書きましたが、今住んでいるところ、夜が静かでまあるくて、いい匂いなんです。おはようございます。吉野実岐子です。

三重に移るにあたり、もう一つ、やかんから鉄瓶へ切り替えました。ちょうど探していた条件にピタリと来るものが、このタイミングで見つかりました。

使い始めに、湯を沸かしては捨てる×3回をしますが、引っ越しのゴタゴタの中で、気持ちをクリーンにしてくれたとてもいい時間となりました。助けられました。

鉄瓶を沸かすときは、お湯は八割まで、蓋はちょっとずらしておきます。沸かしたら、湯をすべてあけ、蓋を外して、蓋を仰向けにおくと、そのまま乾きます。ちなみに、白い湯垢がつこうと、鉄瓶内部を洗うのはNGです。

サビがでたら、使用済みの煎茶の茶殻を、だし取り用パックにいれ、約20分煮出してから、火を止めて5~6時間そのままにしておくのだそうです。

そうするとお茶のタンニンと鉄分が反応して、内部も真っ黒となり、これがサビの進行をおさえてくれるんだそうです。ちなみに、中の水も真っ黒になりますが、こちらはそのまま捨てるそうです。

外側のお手入れも、お茶を軽く浸した布で鉄瓶があたたかい内に、パンパン数回気長にたたくと、タンニンが鉄瓶表面と反応して、しっとりした風合いをつくってくれるそうです。

化学ですね。長く続く物をみると、ちゃんと経験から生まれた知恵が、物理や化学で言われていることにピタリと一致するので、面白いです。化学や物理も、とても日常的なこと、なんですよね。