恥と誇り。

新幹線って、モーニングセットが売られているんですね。おはようございます、吉野実岐子です。

たった数年やっただけで、オリジナルと銘打つなど、「わたしが!わたしが!」の世の中ですが、どんなに有名なお寺を見ても、棟梁の名前なんて書いてありませんね。自然がなくなったら人間がなくなるという「限界(恥)」を知っていたからでしょう。

かつて、宮大工さんは、木を買わず山を買ったそうです。そうして、環境による地質の癖を見抜き、峠や中腹の木は構造材、谷の木は造作剤に生かしたそうです。木は生育の方位のまま使い、寸法ではなく木の癖で組むことで、揃えるという無理を強いず、左に捻じれを戻そうとする木と、右に捻じれを戻そうとする木を組み合わせることで、建物全体の歪みを防いだそうです。

「恥(限界)」を知っているからこそ、こんな判断もします。

「わたしは、法隆寺の最後の棟梁でっさかい、その誇り守って民家はつくらんようにしよう思ってます。それで自分の家もほかの人に作ってもろたんでっせ。」

西岡 常一さん
映画『鬼に訊け』のパンフレットより

「限界(恥)」を知っているからこそ、そこに誇りが生まれ、そこからNOもでてくるのです。

「NOをいうことはネガティブ」なんて、浅薄皮相な思想を持つみなさん、そろそろお目覚めになっては、いかがでしょうか?