減らすと、満ちる。

おはようございます、吉野実岐子です。

人間界では色々なことがおきていますが、そこに反応して、怒りや恐怖から閉じこもるより、人間界を含む地球全体を生きていきませんか?

最近のわたしは、石鹸・お風呂の洗剤・洗濯石鹸の必要性が下がり、使用回数が1年前の1/5ほどになりました。これらにかかる費用(消費)も、必然的に1/4~1/5になります。自分が清らかならけがさずにすみ、必然的にこうしたものも不要になっていきます。漢方では、陳皮とよばれるみかんの皮も、ドライフードネットで室内干しを始めました。

メルマガではお伝えしましたが、空間への意識がさらに高まり、冷蔵庫の掃除回数や包丁を研ぐ頻度が自然と増えて、玄関のドアやたたきだけでなく靴の裏も拭くようになりました。そしたら、結果的に、ゴミ袋が一番下のサイズ(10リットル)でまかなえるまでになりました。指定ゴミ袋代も200円→100円と下がり、ちょっぴり消費が減りました。ちなみに、都心でお子さんがいるお家で、10リットルは実現不能でしょう。「対自分比で減らす」、ここを大事にしてくださいね。

今はドライヤーの使用回数と使用時間を減らし、通販利用回数をぐんと減らし中です。昨秋また骨格がかわったのですが、もう「お直し」の範囲でできることは、すべてやってしまったので、穴は繕いつつ、かけはぎに出す準備をしつつ、洋服と自分との関係そのものが、抜本的に変わっていっているところで、すごく楽しみです。

身体をひらいていくと、一時的にはいろいろ増えますが、続ける内、必ずどんどん減るしかないステージに移行します。そうなると、自分が満ちていきます。今までと「楽しい」の意味合いが、変わっていきます。

さらに地球に負担をかけない方へ、小さな一歩も大事に歩んでいきます。わたしにはそれが楽しいんです。みなさんもご一緒にいかがですか?なにか減らすところから、始めてみませんか?

贅沢≠心が豊か。

日暮れ後に電気をつけているなんて、多くの人にとって、江戸中期までは不可能でした。庶民の間に、電気代わりである菜種油がある程度普及したのは、江戸後期です。そして、だからこそそれまで、満月がもてはやされてきたのですね。月明かりは、どれだけ特別だったでしょうか。

海から遠いところに住んでいながら、海の物をいただけて、むしろ「魚食べなさい」と子供が怒られるのが、今の時代です。墨をすらずとも文字を書くことができ、寺子屋に行きたいとお願いしなくても勉強ができます。

一方で、室町時代後期には「富を持てる者が、自分の富に見合った徳をしめす」という有徳思想が支持されていたことを思うと、贅沢≠心が豊かであることが、しみじみと感じられます。

贅沢≠心が豊かと、文字で見せられると「当たり前」と思った気になる方が多いでしょう。でも、本当に心底そう思っていたら、今のような社会経済システムは、支持されていません。

医食同源。

おはようございます、吉野実岐子です。

昨日は前髪を切ってもらって、スッキリしました。なんといっても、前髪切るの下手選手権があれば、上位入賞間違いなしの自信があるわたしです。もちろん、美容院でやっていただきました。

飛び込みだったので、待っている間、女性向けファッション誌なるものを読み「こういうのが受けるだろうと、雑誌編集部では考えているのか」という、狙いを楽しんでいました。自分が、宇宙人の気分になるくらい、距離は感じつつも、二冊読破して、だいぶ社会勉強できました。

最近は、平安時代と共に在ることを選ぶことが多いので、ひらがなより漢字の方が身近に感じられたりしています。みなさんからみれば、こんなわたしの方が面白いでしょうか。

さて、話を戻しまして、簡単おやつです。お正月に、葛餅大根餅をつくってみたのですが、どちらもえらい簡単でした。お子さんのおやつにもオススメです。

葛は水と合わせて鍋に入れ、練るだけですが、練っている時が勝負なので、鍋前を離れられません。ここで離れると、惨事が待っています。(かつてわらび餅で経験済みです)練っていると、透明になり始める瞬間は、とても感動します。後は、冷やして、黄粉や黒蜜をかけていただくだけです。鍋前にいる時間は、5分未満ですから、午前中~昼過ぎにその5分を確保して、その後冷やしておけば、おやつの時間に間に合います。本葛のプルプル感は最高です。葛は葛根湯でおなじみ、漢方の材料にもなっていますね。

大根餅は、中華ですね。余った大根をすって、小麦粉や白玉粉などと、さくらえび・ゴマなどを合わせて、小さなお好み焼きの要領でつくると、甘いものが苦手なお子さんには、受けると思います。甘い物が苦手なお子さんには、磯部巻きのような、手抜きご飯もおやつになります。

医食同源を生きようとしている、お母さん・お父さん方、心から応援しています

調える・整える。

おはようございます、吉野実岐子です。

お正月もあけましたので、数日に分けて一月の大掃除を終え、水仙を飾りました。糠床に昆布を入れて味を調え、新たに蕪を入れて、塩レモン・塩柚子をつくりました。お風呂には、でこぽんの皮をちらりと入れています。

ぬか漬けにしたショウガを使って、カブの葉で浅漬けもつくり、この時期には欠かせない、大根・水菜・豆腐・柚子のサラダも作り置きし、冷凍してあった栗を茹でて、こちらでせっせと皮を剥いています。毎月のことですが、包丁も研いで、スッキリしました。そして、糸を買いにみすや針に寄り、カーテンやカットソーの襟ぐりを次々に繕いました。

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身体がひらくにつれ、嗅覚もどんどん取り戻せて、梅の香がするので驚いて、周りを見渡すと、少し先に、固い蕾のついた梅の木が凛とあったりしています。

寒の内を過ぎれば、いよいよ梅の花もほころび始め、身体も春のそれへと準備を始めていくことになります。今日は、今のうちに調える・整えるべきことについて、計画を立て、実際に手をつけ始めてみませんか?

時間を大切にする≠規則正しい生活をする。

おはようございます、吉野実岐子です。

明日から、七十二候では「款冬華(ふきのはなさく)」に入ります。真冬の大地で、着々と春への準備が整っていく様が感じられますね。

新年に入ってから「規則正しい生活をしよう」と決意を握り直した方も、一定数いらっしゃるでしょう。しかし、なんとなくそれが崩れていくのだとしたら、それは、あなたが自分のあたまで考えず、なんとなく良さそうだと選んだ方程式が「規則正しい生活をしよう」だったからです。

「規則正しい生活をしよう」という案を出す時、その一歩手前には「時間を大切にしよう」という思いがあることが多いようです。

実際に時間を大切にした時、あなたの置かれている状況が混沌からほど遠い、秩序だった状況なら、規則正しい生活になっていくこともあります。しかし、あなたの置かれている状況が生まれたてのお子さんがいらっしゃるような、混沌とした状況なら、時間を大切にするほど、規則正しい生活より、あらゆる価値の転換が起きていくでしょう。

秩序だった状況で、時間を大切にしようとすると、効率アップやリスクの最小化が促進されます。しかし、混沌とした状況で、時間を大切にすると、目的の共有やリスク自体の価値変換がうまれていきます。

「規則正しい生活をしよう」としても、時間を大切にできないし、規則正しい生活も叶わないなら、後者をしっかり意識してくださいね。前者はマネージメントの文脈、後者はリーダーシップの文脈であると、言い換えることもできます。マネージメントとリーダーシップは、しっかり、使い分けていきましょう!

ちなみに、自分の強み・弱みを知り尽くして初めて、使い分けていけるようになります。多くの方は、自分自身という事実をみるのではなく、ありたい自分像などイメージをみて、そこに酔いしれています。その様は、なかなかどうして、相当な気持ち悪さを放っています。

時を耐える。

おはようございます、吉野実岐子です。

少し、江戸時代とご縁のある記事を書いてきたので、今日は江戸時代から時を耐えて、現在に残る、今でもわたしたちが恩恵を受け取れるものについて、ご紹介します。

江戸時代、世界初全身麻酔をしたとされる、華岡青洲という医者がいますが、彼が考案した紫雲膏(しうんこう)です。ゴマ油をベースとしているので、塗る時にはお腹がすきますし、紫根が入っているので、赤紫色が服などについてしまいますが、唇のひびわれ・手の皸・痔・やけど跡など、肉芽形成を必要とする、熱をもっていないじゅくじゅくしていない状態に、とても効きます。塗り薬です。

深く指を切ってしまった時、傷口がくっついた後、紫雲膏を塗ったら、ギョッとするくらい早く、何事もなかったかのようになりました。唇のひびわれには、蜂蜜パックやいいとされるリップックリーム・唇用美容液・ワセリン・馬油などありますが、そうしたものの比ではない効き目を見せてくれます。耳かき1/4にも満たないほんのちょっとで、十分そうなります。これには、驚愕しています。つくろうと思えば家でも作れます。

上に出会ってから、華岡青州がつくった薬を改善したとされる中黄膏(ちゅうおうこう)も知り、常備薬に入れています。こちらはウコンの黄色がやはり服につきますが、ただれや熱を持ったかゆみによく効きます。やはり塗り薬です。

この二つは、時を耐えたものの、静かな中で、パーンとはじけるような、他の追随を許さない存在感を感じさせてくれます。そしてまた、その存在感自体にも、とても力をもらっています。

江戸時代の歯磨き。

おはようございます、吉野実岐子です。

今日で小正月も終わり、年神様が帰って行かれますね。地域によってはどんど焼きをしたり、小豆粥をいただくお家も多いでしょうか。わたしもこの後、小豆粥を頂きます。

さて、江戸時代がしっくりきていた時期があり、当時の木でできた入れ歯を実際見た時は、感嘆しました。土台は主にツゲの木が使われ、歯はろう石・象牙・動物の骨を使い、三味線の糸でひとつひとつ歯を固定して、奥歯は力が加わってもいいように、金属のびょうが打ち込んであるんです。

入れ歯の歴史自体は、ヨーロッパでは紀元前4~5Cからあるものの、ヨーロッパでは見た目重視で改良されていき、日本のように上顎に吸着して、実際に物をかみ砕ける入れ歯は、発明されていなかったそうです。

入れ歯をつくる過程は、今の歯の詰め物をつくる過程と似ていて、はじめに温めて柔らかくした蜜蝋で型をとり、その型をみながら、木を彫っていくのだそうです。そして、蜜蝋の方に紅をつけては、木でつくりつつある型と合わせて、ズレを修正していき、さらにできあがると、口の中に紅を塗ってもらって、入れ歯を装着し、色がついた部分を削っていったようです。削る時には、サメの皮・トクサ・ムクの葉などを用いたそうです。(ネタ元はこちら

むかしの人は、塩・茄子のヘタの黒焼きで歯磨きをしていたのかと思ったら、江戸期には歯磨きの習慣がない家も多く、入れ歯をつくる職人さんが、歯について啓蒙活動まで、担っていたようです。江戸期には、房楊枝(木の先端をやわらかい房状にしたもの)を歯ブラシに、房州砂(砂と香料を混ぜたもの)を歯磨き粉につかっていたようですね。

昨秋、歯について、日々の習慣を見直しました。そこから、ドミノ倒しで、色々な習慣を刷新しています。小正月も終わる今、色々なことをリセットして、またここから新しい息吹を人生に吹き込んでいきませんか?

リーダーにとっての「時間」 vs. マネージャーにとっての「時間」

おはようございます、吉野実岐子です。

多くの方が、時間というと、効率・管理といった言葉をセットで使いたがり、そこになんの疑問も持っていない様子、つまり、自分の頭では考えていない様子です。

時間と、効率・管理といった言葉をセットで使っているあなたは、それが何をもたらす視座に基づいたものか、気づいていらっしゃいますか?ご自身なりの答えを出してから、この先をお読みください。パソコンや携帯に寄り掛からず、自分の頭で考えるのです。

時間を、効率・管理という言葉とセットでつかう文脈とは、あくまでもマネージャーの文脈です。マネージャーの役割は、革新より現状維持です。だから、管理技術や専門知識の習熟が大切ですし、正確さや効率が求められます。

ここで、立ち止まってあなたの頭で考え直してみてください。あなたは現状維持をしたくて、時間と向き合っているのでしょうか?もっといえば、現状維持をしたくて生きているのでしょうか?

もしあなたが、好奇心のままに探検したかったり、革新を起こしていきたいなら、時間とセットでかんがえるべきは、効率・管理ではありません。今のあなたがいる文脈は、リーダーの文脈だからです。リーダーの文脈で時間をとらえるなら、時間に効率を求めるのではなく、目的を求めていくことになります。そして、時間を管理するのではなく、時間を解放する(自由にする)ことになっていきます。

先日終わった「エネルギーのうつくしい循環~時間とお金~」では、時々マネージャーの文脈でのお金や時間も取り入れつつ、主にリーダーの文脈でのお金や時間の話をし、一緒にワークしていきました。マネージャーの文脈でのお金や時間は、世の中に溢れていますが、後者はあまりありません。

参加されたみなさんは、これから時間やお金に助けてもらいながら、新しい時代を切り開いていかれると思います。それは、自分にとっての新しい時代であることから始まり、意識せずとも、みんなにとっての新しい時代をもたらすことに、なっていくでしょう。お伝えしたこと、ぜひフルにお使いくださいね!

プロの入り口、一流の入り口。

おはようございます、吉野実岐子です。

先週末で、「エネルギーのうつくしい循環~時間とお金~」のフォローアップもすべて終わりました。まだ年神様がいらっしゃる、この数日を楽しんでいこうと思います。

プロの入り口として、何をするにも、1万時間はかかると言われています。みなさん「あの人は天才だから」「あの人は親の七光り」といった捉え方がお好きですが、そうした人も、結局1万時間は同じことを繰り返しているから、今の場所に立っているだけというのが、厳然たる事実です。

1万時間は、1日8時間、毎日やって、3.5年。1日4時間なら、7年、1日2時間なら、14年で、さらっと達成できてしまう時間です。

さらに、プロの中でもずば抜けた一流になるには、10万時間と言われています。1日8時間、毎日やって、34年、1日4時間なら、68年です。そして、もし1日2時間なら、生きている内には終わりません。

立派な夢を口にするのも、「こうなれたらいいな」というのも、素晴らしいことです。そこであぐらをかかず、もちろんあとはやるだけですね。上を参考に、みなさんの「成す」計画を、もう一度改定してみてはいかがでしょうか?