Day: 2014-12-22
上等な作品
笑いには防衛の側面があり、不安から安心を味わうと、笑顔がこぼれます。いないいないばぁは、その典型ですね。(生後3ヶ月をすぎると、手で顔を隠す前に、その手の向こうにお母さんがいたことを、記憶できるようになります。「手の向こうにお母さんいるかも(不安)」→「やっぱりいた(安心)」なんですね。)
漫才を含むお笑いをみていると、刺激によりびっくりさせて、不安を作りだし、どーんとジェットコースターのような落差を作って笑わせるものが多いなと、思っていました。20年以上のベテランさんの笑いが、そうでない絶妙な間合いを駆使して安心感をうみ、その安心感でこころがほどけて笑ってしまう、そんな舞台でした。刺激で笑わせない、お笑いの価値をずりさげない上等な作品に、安堵を覚えました。みなさんも上等な仕事していきましょうね。