Day: 2014-05-12
事業がうまくいかない時。
誰かを見上げることは、他の誰かのことは見下ろすことです。自分の道をつくって、淡々とその道をいこうとせず、「すごいね」ということで、誰かの木陰に入って、誰かを見上げ続けていると安心する人は、まだ依存が必要な段階にいます。
それは、恥ではありません。ただ、自分がそういう段階にあることは、受け止めてあげる必要があります。事業という側面から行くと、依存が必要な段階にある人は、ご自分で事業をスタートするのは、もう少し後にした方がいいでしょう。
今、事業をはじめても、「すごいね」といって、誰かを見上げる度に、今のあなたは自分を小さくしてしまうからです。「すごいね」といって、誰かを見る度に、事業の目的・ビジョンを見失うからです。
依存が必要な段階にいる人は、あらゆるもの・人に、親を投影します。「すごいね」「後をついていきます」といって、相手には、自分をまもってくれる養育者という役割を、引き受けてもらおうとします。相手が健全なこころの持ち主であれば、引き受けないでしょう。
依存する段階にありながら、事業を始めてしまった人は、事業の目的・ビジョンと毎日つながりなおしましょう。また「すごいね」「後をついていきます」とどんなに言っても、相手はあなたの親にはならないという事実に、観念しましょう。
依存する段階にありながら、自立しようとする人は、概して自律していません。また、怒りを自覚できないケースも、とても多いのです。それは、小さなあなたが、今の大きくなったあなたを「わたしをまもってくれる人」とは、思っていないからです。お客様より取引先より同業者より、まず、小さなあなたから信頼をえられる、今の大きなあなたでありましょう。