Day: 2014-05-04
誰もわかってくれない?
「誰もわたしを理解してくれない」「だれも自分の気持ちをわかってくれない」そう思ったことはありますか?親と物理的に離れることを苦手としたり、少しでも離れるとぱっと近づいていく子供の多くは、お母さん/お父さんから、「合わせてもらう(同調)」の経験を十分にしていません。
ここでいう、「合わせる(同調)」とは、子供の気持ちに、親が気持ちで寄り添うことです。物理的に一緒にいることではなく、情緒的な同調の話をしています。また、これは、愛している/愛されているといった話とも違います。強い結びつきも愛もありながら「同調(attunement)」はない関係では、子供は愛されているとは感じても、本当の自分のままで認められる経験はしていないといえます。
親が必要なだけ子供の気持ちに同調しないと、子供は自分の感情を一人で抱え込むことになります。そして、「誰も気持ちをわかってくれない」「わたしを理解できる人はいないのね」と発想するようになっていきます。
そういう子供たちは、親が受け容れてくれる面しか、親に見せなくなります。また、親が拒否するような感情表現、たいていは怒りですが、それを抑圧し、そうしようとする自分、つまり怒りを感じている自分も拒否するようになっていきます。また親側も、子供の気持ち以前に、自分の気持ちに気づいていないことがとても多いのです。
自分の気持ちに寄り添っていくこと、ぜひぜひプライオリティーNO.1においてあげてくださいね。そうして初めて、他者にそれをしていけるようになります。