こんにちは、吉野実岐子です。
昨日の京都は、晴れと吹雪を交互に繰り返す一月のようなお天気でした。気候変動をストップすべく、できる活動を探しています。
さて、それまであった身体機能や色合いを失うと考えると、老いることはこわいものになるでしょう。白髪やしわが、敵に見えるでしょう。同時に、みなさんが思う「自分がもっている身体機能や色合い」が、何歳の時のものか、考えてみて下さい。
変化を見過ごし、意識をむけない空白の時間があると、わたしたちはその対象に対して「否認」という状態に、入りやすくなります。自分の認識を修正すればいいだけなのに、現実から目を背けることに、徹底的にエネルギーを使うのです。外から見ると、そんな自分はとても滑稽だろうと思います。
だから、自分の意識の中にある「自分の身体機能や色合い」の年齢が、今のあなたの年齢と離れているほど、老いることに対する恐れは大きくなります。そして、思考で身体に命令しようと、してしまいがちでしょう。逆に、日々、ご自分の身体にこまやかにつぶさに意識を向けてきた方は、身体が非常にこまやかに変化し続けていることに、気づけるでしょう。そして、身体が本来の機能をより発揮できるために、ただ思考でサポートしようとされるでしょう。
身体は、年代・ライフスタイル・パートナーとの関係だけでなく、「どんな空間への滞在時間が多いか」「どのようなスタイルで移動するか」「移動の頻度はどのくらいか」によって、ジーンズ→ワンピース→着物のように、ぐんぐん変わっています。単に、自分がそれを見逃しているだけです。「昔はジーンズだったのに、なんで今着物なの」と考えると、もったいないですね。着物のたのしみを逃さないで、楽しみませんか?
身体に意識を向けていなかった空白の時間が長かった人は、その空白の時間に、たっぷりと愛を注ぎ、今までの分もただ身体のいろいろな部位に、細やかに意識を向けてみませんか?漠然と背中に意識を向けるのではなく、背骨ひとつひとつ、右足の親指の第一関節のように、こまやかに意識を滑らせていってくださいね。身体をひらいて、人間本来の価値を、生み落してから、この地球上を去りませんか?