パラダイスに見せかけた収容所

テレージエンシュタットを、ご存知でしょうか?わたしは、初耳でした。

見逃したドキュメンタリー映画『ナチス、偽りの楽園』を観たら、出てきた地名です。一見して、暴力シーンなどはほぼなく、お子さんが傍にいても、見られるような作品に仕上がっています。その分、内容は凄惨ともいえ、人の「極」を見せてくれる作品でした。

テレージエンシュタットは、この映画の舞台となる場所です。アウシュビッツと並ぶ、パラダイスに見せかけた収容所です。文化人や科学者が、集められていました。1944年に国際赤十字社に公開された際は、公園やプールをつくり、子供たちには「言うべきセリフ」が、用意されました。その「できあがった」様子を、ユダヤ人映画監督に撮影させたのです。その後、ふたたび多くのユダヤ人が、移送されました。

実は、結果的にテレージエンシュタットに似た場所となっている場所が、日本にあります。動物愛護センターです。動物愛護センターは、アニマルシェルターではありません。殺処分も行われます。平成22年度の環境省発表データによれば、犬猫だけでなくウサギなども含む、殺処分数の少ない県は、1位:宮崎 2位:香川 3位:群馬です。また、殺処分数の多い県は、1位:沖縄 2位:埼玉 3位:大阪です。

ちなみに、テレージエンシュタットやアウシュビッツがあるドイツでは、現在、動物の殺処分数はゼロだそうです。(安楽死と言い換えるなどして、カウントされていない数があるという指摘も見かけましたが、数が日本よりずっと少ないのは、確かなようです)

みなさんは、このことをどう「自分事」として、とらえますか?

初出:2013年2月4日