経営者として働く、54歳の男性が、ご協力くださいました。
インタビュー当時、コーチング歴1年です。
Q1. どうして、コーチングを、始めましたか?
パソコンを見てみたら、4年前の7月から、メルマガを読んでいました。他の皆さんが、思っているように、週の初めに、仕事場で見て、爽やかな気分になり、がんばろうという気持ちになるのが、習慣でした。
最初に、妹が精神科疾患で、自死。続いて、妻が、統合失調症が原因で妄想から、行方不明になってしまいました。仕事場では平気を装いつつ家に帰ると「なんで助けられなかったんだ」と、自分を責め続け、布団をかぶって、家族に聞こえないよう、声を押し殺して、泣いていました。
手を尽くし、ようやく妻を連れ戻すことができて、またどこかへ行ってしまわないよう、病院に入院させてもらい「前みたいな生活は、難しい。僕自身、何ができるんだろう」と悩んでいた時、このメルマガでインタ ビュー記事を、読みました。大変な時を経て、良くなった人の姿がそこに、ありました。「こんなに変われるんだ」と、思いました。
「非日常的なことが続いたけど、意味があるんだろう。もしかしたら僕も、それを、受け止めて乗り越えて、良くなっていけるかもしれない。ひとりだと難しくても、コーチがいれば。特に、みきさんのコーチング。この人なら寄り添って、誰にも、言えないことも言えるかな」とコーチングを、始めることにしました。
2年前から、コーチングを始めたくて、悶々とし、何度もメールを送る手前まで、来ていました。職場でも「なにかあったの?」と、いう声がちらほら聞こえてくるようになり、妻も見つかり、いつでも会えるようになったからこそ、切羽詰まってきた現実に、背を押されて「来月ではなく、今すぐにでも、始めたい」と、メールを、書いていました。
Q2. コーチをつけてみて、意外だったことは、ありますか?
初めて会うのに、自分でもびっくりするくらい、あからさまに、小さい時からの思いや経験、親にも友達にも、言っていないことを、全部言えたので「不思議だな。なんでこんなに、自分は喋っているのだろう?」と、思いました。「本当なんだけど、こういうことを話すと、おかしくなったと、思われるのでは?」と言えずに悶々としていたことも、話せて「人に言えるって楽だなぁ。こんなに、楽になるんだ。もっと早く始めればよかった」と思いながら、自分に光がさしてきていて、その光が見えるような感じを、コーチング中、味わっていました。
毎日「なんで救えなかった。もっと早く気づいてやれなかったのか」と責めていたのが、責めなくていいし、自分で、自分を愛していなかった自分を許していなかったと気づき、愕然としました。
変に思われるんじゃないかと思わずに、正直に色々なことを、遠慮せず聞いてくれる相手がいるのは、すごく幸せなことなんですよね。それをもとに、出来事の意味、生きている意味、ミッション、そういうことに近づいて行けました。自分だけじゃ、思いつかないような問いの中で、自分一人だけでは、こんなこと、考えなかったかもということを、考えていく内に、それが明確になっていく過程が、すごく面白かったです。
その先に、コーチング=大人の知的エンターティンメント。最初はみきさんが言ってても、人生が苦しくて、実感として、分からなかったけど「そうか、人生どこでも、楽しめるようになるのか」と途中から、分かるようになりました。今は、安心して、不安でいられるし、落ち込めます。それも自分だから。それが、生きる力になりますね、すごく。
最初は、それが全てだった妻のことも、話していく内、段々全体の一部になってきて「苦しかったけど、どんな出来事もマイナスだけじゃない。プラスの面も必ずある」ことに、気づけたので「自分がもっと楽しんでいい、愛していい」と、好きな色や香り、癒される場所に、どんどん向かえるようになり、それと共に、退院してまた一緒に暮らし始めた妻も良くなっていきました。
Q3. コーチングは、どんな時間ですか?
自分で、思ってもない問いが生まれてくるので、より深く、自分の心の奥底に潜っていって、「こんなことが、僕の中にあったんだ。こんなにあるんだ、色々と」という新たな発見が、毎回あります。それに向かい意味が分かってくると、新たな活力が湧いてきて、次の行動につないでいけます。新しい自分を知ることが、活力になります。あまりにも自分のことを、知らなさすぎたので、新しい自分との出会いが尽きないのが、面白いです。
最初は、コーチングって、ある程度いったら、やる意味があるのかなと思ってたけど、そうじゃなくて、やればやるほど、どんどん掘り起こされて、「こんなことあるんだ」という発見と喜びと。苦しい時も、時々あるけど、自分の糧にできるような苦しみだから、必ず乗り越えられる苦しみなので、必要な物だろうと思います。
そういうのも、全部耕しながら、時々おいしそうな果実もあり、「こんなもの隠していたんだ」とタイムカプセルと対面したり、所々、宝物が見つかったり、色んな畑を作っているような時間です。
自分の好奇心旺盛なところを、移り気で欠点だと捉えていたけど「一つのことを、徹底的にやるべき」という固定観念があったので、「これはギフト。これでいいんだ」と気づいた時は、自分をすごく肯定する瞬間でした。これからも、目的があれば、一つにこだわらず、移っていっていいんだなと、自分に、めいっぱい許可を出しています。
精神科でも、もっと多様なアプローチを、患者が経験できたらいいなと妻を通し、思いました。東洋医学、前世療法、セラピー、様々なアプローチが、ありますよね。アプローチの違いは、同じものを、別の切り口で、みているだけのこと。証明できないからといって、何千年という観察の結果、真実に迫っているアプローチなどを退けるのは、真実を遠ざけることになります。
素直な観察は、真実に迫ります。かつては、レントゲンだって、目に見えないものでした。目に見えないものを、体感するところから、新しい時代は、始まります。万物に神が宿る考え方、すべて大事にする考え方、同じ仲間だという発想の日本人は、目に見えないものを体感することに優れていたと思います。これから、日本人が本来持つこのギフトを世界にもたらし、世界の変化を、日本人が主導していく時に来ていると、思います。
Q4. コーチみきは、どんな存在ですか?
最初は、自分が気づいていない部分が、質問されて、どんどん出てきたから「どうして、こんなにうまく、僕の中から引き出せるのかな。どうして僕も、あからさまに、抵抗なく話してしまうのかな」と、裸になるような、こわいような、気恥ずかしい感じがしました。でも、丸裸になったら抵抗がなくなり、むしろその方が、気持ちよくなりました。
みきさんは、時に横にいてくれたり、「もっと前に行きなよ」と、後ろにいてくれたり、前を照らして「こんな道があるよ」と、見せてくれる一緒に歩きながら、道に、常に希望を持たせてくれる存在です。今の自分にとっては、なくてはならない、いるのが当たり前の存在です。
最初のディスカバリー・セッションの時の、光がさした感覚と、重なるイメージがあります。自分の中の、色々な所に、光を当ててくれて、今まで陰になっていたから、分かっていなかった部分が、分かってきます。みきさんが、光であることが「人は光だ」ということの、リマインドになっています。光にも、月光や木漏れ日などいろいろありますが、みきさんは、僕にとって、「おひさまのような暖かい光」です。