出した愛の形と、同じ形で愛はかえってくる。

夕暮れ時の京都から、お届けしています。日に一度は、吹雪きますが、あとは晴れたり、曇ったり…と、京都に暮らし始めた当初は、不思議に思ったお天気が、今は日常になっています。

さて、今日はある友人のお話を、シェアします。彼女は、自営業をされていて、ほんとうに腕が鳴る人です。とてもいい仕事をされます。スキルをいつもめいっぱい磨いていて、誰もが好きにならずはいられないような、優しい人です。でもね、彼女は「お客さんが来ない」って、いつも嘆いています。みなさん、なんでだと、思いますか?

本当に腕はいいのです。でもね、彼女のお客さんたちは、「いいものを人に言わないで、心にしまっておく人達ばかり」だったんです。だから、彼女のファンはいても、そこからなかなか広がりません。彼女の提供するサービスは、食べ物や水のような、生死にかかわることではなく、定期的に利用するようなことでも、ないのです。だから、彼女を深く信頼している人たちも、しょっちゅう利用するわけでは、ありません。

なぜ、彼女のお客さんたちは、いいものを広めないで、心にしまっておくのでしょうか?実はね、彼女もそうだったんです。いいものは、ごくごく限られた人にだけ、打ち明けたり、教えたりすることを、楽しむ人なんです。よかったものを、よかったよ~!と、人に勧めたりはしないんです。類が友を呼んでいたんです。

人生は、鏡です。 出した愛の形と、同じ形で愛はかえってきます。

彼女が、いいものをいいよと、どんどん人に手渡ししていく人なら、これだけ腕のいい、すばらしく人柄のいい彼女に、お客さんが押し寄せるんです。彼女が出している愛の形と、同じ愛の形が、彼女のもとに還ってきている。ただ、それだけなんです。